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~第二回「南米・中南米冒険記」~

ベルエトワール創立40周年を記念して、 社長の岡本憲将へのスペシャルインタビューを連載しています。
現在も仕入れ及び販売においても最前線で活躍する岡本が歩いてきた軌跡、 またベルエトワール・宝石への熱い思いを、皆様にお伝えできればと思っております。
第二回目となる今回は、海外にて"インディ・ケン“との異名を持つ岡本の、 若き日の武勇伝を南米・中南米にスポットを当て聞いてみました。

今回は社長のコロンビアやブラジルでの冒険談を中心にお聞きしたいと思います。
前回コロンビアでの買い付けのお話を伺いましたが、
その後もコロンビアでは怖い想いをなさったと思いますが。

コロンビアには拳銃が必須!
コロンビアには拳銃が必須!
友人のコレクションを手にはしゃぐ岡本

最初コロンビアに行ったころは、前回話したように怖さとかそういうことは知らないで行ったんですよね。
でも実際その頃は、アメリカ人に言わせると<世界で一番怖い国はコロンビア>っていうように、コロンビアにはメディジンカルテルというコカインなんかを扱った犯罪組織があったり、マフィアのグループがあったりして、非常に危険な国だったんです。

エメラルドにはエメラルドマフィアっていうのもあるんですよね。エメラルドマフィアはどうやってエメラルドを手に入れるかというと、結局、鉱山から盗まれたものなんですよね。
その頃、鉱山で採れたものの8割は盗まれていたんです。まず掘っている人が見つけるでしょ、それをポケットに入れる。それを見つけたガードマンが、またポケットに入れる。それが結局エメラルドマフィアに流れるわけですよね。それを研磨したものを、子分たちがエメラルドの取引所に持ち込んでさばくんです。

取引所はコロンビアの首都のボゴタに沢山あるんですが、そういうところに拳銃を持って来るんです。片方のポケットには拳銃、片方のポケットには宝石って感じでね。で、仕入れる我々はというと、その取引所で手数料を5%納めてそういう連中と取引したんです。

そのころ使っていた輸出業者のオフィスに働く女性達と
そのころ使っていた輸出業者の
オフィスに働く女性達と

初めから物騒な話になってきましたが。
もうすごい入口は厳重ですよね。金網が張りめぐらしてあって。一人一人身分をチェックして、ピストルは預かって。預からないと怖いですから!喧嘩になって撃ち合いにならないとも限らないからね。そこで我々は取引するわけです。そうすると、だいたいエメラルドを取引している人っていうと、顔を覚えられるんですよね。だから我々も狙われる可能性があるんです。だから向こうでエメラルドを取引している人たちは、だいたい車には拳銃を常備して走っていました。

それでも悲劇は起こるんです。僕の知り合いですが、輸出の手配も済んで飛行場に行く間に襲撃されて殺されてしまった人もいました。品物が日本についてみたら宝石じゃなかったなんて話はまだいい方ですよね。

オフィスビルの近くで昼間起こった銃撃戦
オフィスビルの近くで昼間起こった銃撃戦

日本では想像もつかないようなお話ですね…
マフィアだけじゃないんですよね。山には軍隊も警備していますから、それを逆手にとってゲリラが軍隊の恰好をして山から原石を持って降りてくるマフィアを襲うんです。
そんな事が日常的にあったんですよ。ホント日本では考えられないですよね。ボコタの街でも撃ち合いなんて結構ありましたから。市街戦とかそういうのがね。

最近はそういうことはなくなってきましたけど、それでもコカインは今でも摘発されているし、メディジンカルテルとかマフィアの連中は残っていますから。ただ、エメラルドに関しては、昔のような物騒はなくなってきました。それは何故かというと、ものがなくなってきてしまったから。

エメラルドの鉱山というと…
ムゾー・チボール・コスケス・ベニアブランカ・ピナピスタ…そういうところでいっぱい採れていましたね。今は、ムゾーも少なくなってしまいましたけど。昔は露天掘りだったんですよ。で、露天もなかなか採れなくなってきて、だんだんだんだん下の方に掘るようになっていったんです。

下の方に行けばいくほど機械や設備も必要で、生産コストもかかるようになってきた。それでも、どんなに目を光らせてもやっぱり盗まれちゃうんです。だから一時はボディーチェックの機械を導入したんです。でも、今度はそれに反対してストライキが始まってしまった。
ようやく解決して採掘が再開したら、今度は石が採れなくなってしまったんですよね。


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